ダックスフント/カイ・ボイスンの木製玩具の中ではもっとも古い、1934年にデザインされたのがこのダックスフント。カイ・ボイスンのお孫さんによるとこのダックスフントはカイ・ボイスンの友人が可愛がっていたPIND(ピン)という小さなダックスフントがモデルとなっているんだそうです。長い胴体。ピンと立った細い尾。大きなタレ耳。見事な短足具合。犬種は見るからにダックスフント。オイル仕上げされたウォールナットの木目がダックスフント特有のつやっとした毛並みのような質感を生み出しています
サイズ/W19.5×D6.5×H10.5cm
材質/ウォールナット材
「Kay Bojesen」/カイ・ボイスン(1886-1958)は、Georg Jensen (ジョージ・ジェンセン)で修行を積んだ後、1910年に銀細工師としての道を歩み始めました。1920年代に当時のホルムガード社社長のクリスチャン・クラウベルとともに、選りすぐりのデンマークデザインをセレクトして販売する「Den Parmanente (デン・パーマネンテ)」という革新的なデザインショップを創設、現代のデザイン・センターの先駆けともいえる活動を開始しました。1930年代より制作を開始した木製オブジェの数々は、カイ・ボイスンのもう一つの顔となりました。「動物のデザイン上の線 (line) は微笑み (smile) にならなければならない」、「木製の動物は本物の動物の真似であってはならない」などの信条のもと、今やデザインアイコンとなったモンキー (1951年発表) をはじめ、さまざまな動物たちは、デンマークのみならず、世界中の人々に親しまれています。