Arabia Valenciaの世界

深く鮮やかなブルーと大胆に描かれたデコレーションが美しいValenciaシリーズ。Arabia社を代表する素晴らしい名作のひとつです。1960年にArabia社を代表するデザイナーUlla Procope(ウラ・プロッペ)により、フォルムデザインとデコレーションデザインが成されます。以降2002年まで生産され、世界中で愛される作品として現在に至ります。

valenciaの生みの親であるUlla Procope(ウラ・プロッペ)は、フィンランドのヘルシンキに生を受けます。芸術学校を卒業後すぐにArabia社で陶器のフォルムデザインと装飾デザインを両軸を担うデザイナーとして活躍します。

このvalenciaシリーズは、少女時代を南欧で過ごした彼女がスペインのバレンシア地方の焼き物に影響を受けた作品と言われています。
大胆なハンドペイントならではの模様の濃淡、筆が重なる部分の味わいは、手描きの作品ならではの温かみと美しさを感じさせます。長く愛されたvalenciaシリーズ。実際に手にとって、目に触れていると作品が持つ力強さと存在感をしっかりと感じることができます。また、valenciaはArabia社で量産するテーブルウェアにおいては、最後のハンドペイント作品とされています。

【Ulla Procopé】
ウラ・プロコッペ 1921-1968・Finland
ヘルシンキで誕生したウラプロコッペは、少女時代をスペイン国境の南欧で過ごしヘルシンキの芸術学校を卒業とともにARAIBA社にて陶器デザイン と装飾絵付けを専門とし、47歳という若さでこの世を去るまでARABIA社に大きく貢献した素晴らしいデザイナーです。
彼女のプロダクトデザイナーとしての成功の根幹には、モデルメーカー、工場の研究所、および窯のスタッフとの協力体制によるものと言われています。商業的観点と美しい装飾・絵付けの両軸から陶器制作にアプローチし、仲間たちとともに非常に多くの優れた作品を創作します。ARABIA社の名作として愛され続けるValenciaシリーズは、コバルトブルーのハンドペインティング作品として最も有名となり、大量生産のユーティリティウェアで初めてマット釉薬を使用し、人気を博したRsukaシリーズのも彼女の大きな功績と称されています。
第二次世界大戦後の戦後復興期において、「Vackrare Vardagsvara(美しい日常)」という言葉がフィンランドを支えます。その言葉のように、ウラプロコッペ人々に日常に溶け込む美しい陶器を多く手がけたのかもしれません。カイ・フランクらとともにARABIA社の黄金期と呼ばれる時代を支えた才能にあふれるデザイナーの1人です。

Arabia Valencia Product