ARABIA は世界中で愛されるフィンランドのキッチン・テーブルウェアブランドです。

寒くて暗い冬が長く続くため、おうちで過ごす時間を大切にしてきた北欧・フィンランド。ARABIA140年以上にも渡って、そんなフィンランドで暮らす人々の生活を彩ってきました。

 

ARABIAの歴史は、1873年にスウェーデンの有名陶器メーカーRörstrand(ロールストランド)の傘下としてヘルシンキ郊外のアラビアという地域に最初の工場を設立したことに始まります。当時のフィンランドは、陶器の製造を始めてまだ間もなかったにも関わらず、経済の急成長により需要は急速に高まっていきました。1890年から1900年にかけては国内外の多くの展示会・展覧会へ作品を出品し、1900年に開催されたパリ万国博覧会では金メダル受賞し、次第に国際的な評価を高めていきました。創業当初はRörstrandの傘下であったものの、1916年にはついに独立を果たします。その後、1932年にアートディレクターに任命されたKurt Ekholmや彼のあとを継いだKaj Franckのもと生産プロセスの効率化が行われ、質の高い製品を手頃な価格で提供することに成功しました。以降、ARABIAは現代テーブルウェアのパイオニアとして世界を牽引してきました。

 

そんな世界中で親しまれているARABIAの魅力は、その「機能性」と「流行に左右されない美しいデザイン」にあります。

 

「日常から特別な日に至るまで、そして世代を超えて楽しんで頂くテーブルウェア」というコンセプトのもと、ARABIAは多様な用途に対応した機能的かつ丈夫で長く使える製品を創業以来作り続けています。《例:代表的なのは、1953年に販売が開始されたKiltaシリーズ。同シリーズは、現代人のニーズに応えるべく、キッチンから食卓、保存に至るまで多様な用途に対応できるよう細部にまでこだわって設計されたシンプルかつ実用的なデザインが魅力です。このように多様な用途に対応したテーブルウェアは、当時としてはとても革新的でありました。》

 

また、流行に左右されない美しい作品の数々を手掛けてきたデザイナーたちもARABIAを語るうえでは欠かすことのできない存在です。日常遣いにぴったりなシンプルなアイテムから、特別な日の食卓にふさわしい豪華な手描きの装飾が施されたテーブルウェアに至るまで、ARABIAの国内外の有数のデザイナーたちを採用し、長きに渡って世界中で親しまれる名作を生み出してきました。《例:Kiltaシリーズを手掛け、「フィンランドデザインの良心」として知られるKaj Franck19111989)。深い藍色で描かれた大胆なハンドペイントが印象的なValenciaシリーズや、紅葉を連想させる深い茶色が美しいRuskaシリーズを手掛けたUlla Procopé(1921-1968)1969年に販売開始から現在もなお製造されている、大きなフルーツのイラストが印象的なParattisiシリーズ(1974年に一度生産終了、1988年再開)を手掛けたBirger Kaipiainen(1915-1988)など。》

 

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