J.H.Quistgaard Relief

レリーフ

Relief

1950年代にJens.H.Quistgaard（イェンス・クイストゴー）によってデザインされ、1980年まで製造された「Relief（レリーフ）」シリーズ。「Relief（レリーフ）」は、木の葉がモチーフとされ、彫刻家としても活躍したJens.H.Quistgaard（イェンス・クイストゴー）らしく、釉薬の掛かり具合によって葉の濃淡が表現される美しい作品です。同じく人気の「Cordial（コーディアル）」とは雰囲気の違うマットな質感です。「Relief（レリーフ）」は、Kronjyden - Nissen - Bing&Grondahlと3社に渡り製造されていました。

designer

Jens Harald Quistgaard

イェンス　ハラルド　クイストゴー　1919-2008・Denmark

コペンハーゲンの芸術一家のもとに誕生したクイストゴーは、少年時代から芸術的才能を発揮し、肖像画やジュエリー・陶芸やタウンアートまで非常に幅広いグラフィックデザインを制作します。また、父親であるデンマーク王立芸術アカデミーの彫刻家Harald Quistgaardから師事を受け、彫刻家としての高い技術も身につけ、1940年代には多くのブランドのカトラリーをデザインを担当。特にアメリカのメーカーDasnk Designsでの仕事においては商業的デザインのキャリアを確立し、1954年からその後30年間チーフデザイナーを務めます。1950年代後半から1960年代にかけてデザインした食器類はスカンジナビアモダンの代名詞となり、アメリカ・ヨーロッパ・そして日本でも広く愛される有名な作品が数多く存在します。クイストゴーのデザインの特徴は、すっきりとした機能的ラインに彫刻のフォルムが施されている点にあると言われています。また、作品によっては天然素材がバランスよく配されているところも魅力的です。ミラノトリエンナーレでの金銀メダルの受賞やファッション分野における卓越したサービスプロダクトに対するネイマンサーカス賞の受賞など、デンマークを代表する彫刻家であり、デンマークを代表するプロダクトデザイナーの1人です。